恋は五･七･五! 全国高校生俳句甲子園大会

2年後に統廃合を迎える松尾高校。夏の高校野球予選では空しく敗れ去ってしまった。何とか学校の名を残したいと思う校長は、俳句甲子園への出場を宣言する。その顧問に命じられたのは、気の弱い国語教師、高山マスオだった。高山治子は帰国子女で、クラスになじめないのか、なじまないのかわからない。日本文化に対するカルチャーギャップを受けて、クラスの様子を斜めから見ている。そんな彼女のまわりに、チアリーダー部をクビになったマコ、Pちゃん、写真部の土山、野球部の補欠選手の山岸が集まり、ひょんなことから俳句部としての活動が始まるのだった。俳句に対して、並々ならぬ情熱を注いでいるのは“シンプルな顔”の山岸ただひとり。ほかはズブの素人の4人だが、四苦八苦しながらそれぞれの“5・7・5”をノートに書き連ねてゆく。やがて彼らの心に、俳句に対する興味と情熱が不思議とわきあがってくる。そして、いよいよ俳句甲子園の初日。全国から集まってきた参加校の異様な熱気に、圧倒されるメンバーたち。果たして、松尾高校はいかに戦うのだろうか。